地域がん診療病院
当院は「地域がん診療病院」の指定を受けています。
Regional cancer hospital
当院は、平成19年1月にがん診療連携拠点病院に指定され、平成26年1月の指定要件の改正に伴い平成27年4月より秋田赤十字病院とグループ指定による地域がん診療病院に指定されました。
由利本荘市・にかほ市のがん拠点病院として当地域の患者さんへ安心・安全かつ最善のがん治療の提供に努めています。当院にて提供困難な診断や手術等についてはグループ指定病院の秋田赤十字病院と連携し治療を行えるよう取り組んでいます。
また、がん相談支援センターを充実させ県内外の拠点病院や国立がんセンターと連携し、患者さんやご家族へ適切な情報提供も積極的に実施しています。
がん相談支援センター
「2人に1人ががんになる時代」と言われておりますが、いざ自分がその立場になったら分からないことばかりで、「化学療法って通院なの?入院なの?」「仕事は続けられるの?」などと、どんどん疑問が溢れてくるのではないでしょうか。
検査段階や告知された時、手術前後などそれぞれの場面で体と心は変化します。がんという病気に伴う不安や疑問などについて、話したり聞いたり身近な存在として活用していただきたいと思います。料金もかかりませんし予約もいりません。電話でもご相談をお受けしておりますので、お気軽にご利用ください。
緩和ケアチーム
緩和ケアは病気の早い時期から、つらさに合わせて患者さんとそのご家族の生活の質を高め、患者さんが前向きにがんと向き合い、その人らしい生活を送っていただくことができるようにお手伝いすることを目的とする医療・ケアです。
緩和ケアチームでは、医師や看護師、薬剤師、理学・作業療法士、臨床心理士などの多職種でカンファレンスを行い、病棟や外来スタッフと共に、病気の治療中に生じるさまざまな問題(からだやこころのつらさ)について支援させていただいております。
外来化学療法室
外来化学療法室は、通院しながら抗がん剤治療を行う場所です。以前は入院して治療を行うのが一般的でしたが、最近では、外来での治療を選択できるようになりました。また、治療中の快適性を考え、ベッドのマットレスや待合室の椅子などを整え、出来るだけストレスなく過ごしていただけるように環境面にも配慮しております。
これからも患者さんの声に耳を傾けながら、医師や薬剤師、緩和ケアチームなどと協力し、安全で安心して治療を受けていただけるように取り組んでまいります。
院内がん登録
当院では2006年より院内がん登録を実施しました。院内がん登録とは「がん対策基本法」に基づいて当院を受診された全てのがん患者さんについての診断から治療、予後に関する情報を集め、県や国立がん研究センターがん対策情報センターに報告する制度です。 統一された標準登録様式に基づいて登録することで、当院におけるがん診療の実態を把握し、がん診療の質の向上に役立てることができます。また、県や国のがん医療対策、がん研究や予防促進のためにも活用されています。
当院の院内がん登録への取り組みについて、ご理解とご協力をお願い致します。
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了者
軽部 彰宏 他50名(令和3年6月1日現在)